menu

COCOA LIFE MAGIC

FEATURE'S一覧

2007/09/03
COCOA LIFE MAGIC
クリマvol.16にて「月刊KELLY賞」を受賞したイラストレーターCOCOA LIFE MAGICへのインタビュー
ストーリー性のある作品づくりに心がける
COCOA LIFE MAGIC

グラフィックデザイナーとして会社に勤める傍ら、イラストレーターとして活躍する、COCOA LIFE MAGICのmanaさん。切り絵やコラージュにも似た、「幸せ」をパッケージングしたような彼女のイラストにはすでに多数のファンが付いているようです。精力的な活動を続ける彼女の創作の秘密に迫ります。

― こんなに暑い日に取材にご協力いただき、ありがとうございます(取材日は残暑の厳しい8月のある土曜日)。

【COCOA LIFE MAGIC(以下COCOA)】 いえいえ。こちらこそ、こんな暑い日を指定してしまってすいません。

― もう外に出たくないので、のんびり取材をさせてくださいね。さて、manaさんは今は会社にお勤めなんですよね。

【COCOA】 はい。主に店舗の立ち上げに伴うデザイン物を、チームで制作しています。企業のCIをメインにロゴ、キャラクターなどを制作することが多いですね。クライアントの業種は多岐に渡っているのでCOCOAと違い、デザインするモノも様々なので勉強になっています。

― リニューアルしたクリエイターズマーケットサイトで初のTOPギャラリーを飾られているわけですが…。

【COCOA】 正直びっくり。わたしでいいのかなー?うれしいです、すごくうれしい!

― manaさんの作品はWebのスタッフ内にもファンが多いんですよ。ところで個人的に制作環境や作業工程にすごく興味があるのですが、詳しく教えていただけますか。

【COCOA】 ええ。といっても特別なことはないんですが…。まず作業環境は、G5のMacとイラストレーターCS2とフォトショップCS2…それくらいですね。紙に下書きをして、素材となる写真をデジカメで撮ったり集めたりしてそれをトレースし、少しずつイラストレーター上でバランスを調整していきます。基本的には地道な作業の繰り返しですね。

― 下書きがあるということは、作業前に完成型のイメージが固まっているんですか。

COCOA LIFE MAGIC
【COCOA】 そうですね。最終的なイメージをあらかじめ考えておいて、そこに向かって作り込んでいくというが私の基本スタンスです。アイデア出しにしっかり時間を掛けているので、紙にラフを描いている時間と、Macで作業する時間は半々くらいですね。COCOA LIFE MAGICの作品は、形だけの格好良さよりも物語のワンシーンをすくい上げられるような、ストーリー性を重視しています。「デザイン」をするのではなく、物語が感じられるような「作品」に仕上げることを心がけているんです。

― 確かにmanaさんの作品からは物語が透けて見えてきますね。ただ、そういったスタイルだと作品づくりには随分時間がかかりそうですが。

【COCOA】 平日は毎日少しずつ作品について考えをまとめて、休日に作り込みの作業するのが基本のペースですね。ひとつの作品に掛ける期間は大体1週間くらいだと思います。構図やモチーフなど、新しいアイデアを考えるのが楽しいんです。いいアイデアを思いついた時は「やった」って気分になりますね。ちまちまとしたパーツづくりもそれはそれで楽しいですし。

多くの方に「好き」と言ってもらえることは幸せ
COCOA LIFE MAGIC
― 作るのが楽しい!というのが作品から伝わってくるような気がします。

【COCOA】 最近になってやっと作ることが好きなんだなぁと感じるようになりました。自分が好きな物だけ作っているんだから当たり前かもしれないですけれど。でも、作品づくりを続けていくことで自分にどんな変化が訪れるのかを知りたいと思うようになりました。

―変化、というと。

【COCOA】 例えば、作品づくりを続けていなければ、今日こうして取材を受けることもありませんでした。それは作品づくりが私の世界を広げてくれたということなんですよね。作品を通しての人との出会いというのも大きいです。クリエイターズマーケットに来てくださった、あるお客さんから結婚式のウェルカムボードを依頼されて、自宅の近所で何回か打ち合わせをしたんです。結婚式が間近になったある日「準備でどうしてもそこまで行けないから私の家の近くまで来てもらえませんか」と言われて、打ち合わせに出かけていったんですが、その方の家がまた随分遠くて…。

― その方は、打ち合わせのために何度もその距離、足を運んでいらっしゃったんですね。

【COCOA】 私の作品を気に入って貰えたということを、その時に本当に実感できました。打ち合わせを重ねた甲斐もあり、ありきたりでないウェルカムボードができたと思います。結婚式が終わったらリビングに飾れるようなイラストがいいと仰っていたので、COCOAらしい作品を作ることができました。実際に結婚式で飾っている写真を送ってくださり・・・嬉しかったです。もともと自分のために作り始めた作品なのに、多くの方に「好き」と言ってもらえることは本当に幸せですね。

自分がその場にいても恥ずかしくないブース作り
COCOA LIFE MAGIC
― なるほど。そんなmanaさんから、これからクリエイターズマーケットに出展したいという方へ是非アドバイスをいただきたいのですが。

【COCOA】 アドバイスなんて大それたことではありませんが、わたしが出展の時に気をつけているのは、自分がその場にいても恥ずかしくないブースを作ること。自分にも、作品にも、居心地のいい場所を作ってあげる。それがポイントです。

―確かにその通りですね。これは参考になりますね。

【COCOA】 本当にこんなアドバイスで大丈夫でしょうか・・・。

控え目な発言からも「作ることが楽しくてしょうがない」という気持ちが、ひしひしと伝わってくるmanaさん。特に「COCOA LIFE MAGICとしては『デザイン』ではなく、『作品』を作ることを意識しています」という発言がとても心に残りました。
(Interview:かすやかずのり)
photo gallery

各写真をクリックすると拡大されます。

profile

COCOA LIFE MAGIC

COCOA LIFE MAGIC

愛知県在住。1999年名古屋芸術大学卒業。デザイナーとして会社に所属、平行してアーティスト活動も始める。
2000〜03年ユニット「Fresh Skip」のメンバーとして、グラフィックデザイン・イラストレーションを担当。
2005年初夏、アートイベント「uem&m」(愛知 半田)のスタッフ兼アーティスト参加。クラブSPIRAL(名古屋)のロゴマークをコンペにて作品採用。クリエーターズマーケットvol.13に「COCOA LIFE MAGIC」として出展、「スコープ賞」受賞。(スコープオリジナルティッシュvol.4・7にて紹介されています。)
これ以後「COCOA LIFE MAGIC」で活動。manaのアートワークを軸にイラストを描いたり、デザインを始める。
クラブフライヤー等に作品を提供。2007年 ZIP-FM SUMMER STICKERに作品起用、クリマvol.16にて「月刊KELLY賞」受賞。
自然、人、街、音、周りから感じたストーリーを、ココアのように甘く幸せな気持ちになるように、カタチにしていきたいです。

HP: http://web.mac.com/cocoalifemagic/