menu

GATAGATAGO! 坪井香保里

FEATURE'S一覧

2007/10/18
GATAGATAGO! 坪井香保里
ウキウキした作風が特徴の、GATAGATAGO! 坪井香保里インタビュー
日本を飛び出したことで「庭師」を決意
GATAGATAGO! 坪井香保里

クリエイターズマーケットの常連でもある「GATAGATAGO!」の坪井さん。見ているだけでこちらまで幸せな気持ちになれる、ウキウキした作風が特徴です。今回はそんな坪井さんのご自宅におじゃまして、お話を伺ってきました。

― 今日はよろしくお願いします。

【坪井】 はい、よろしくお願いします。うまくしゃべれるかな…。

― まぁお気楽に参りましょう。さて、まずは坪井さんがどういうきっかけでクリエイターズマーケットに出展することになったかを教えていただけますか。

【坪井】 えーと…芸大を卒業後、ある田舎の印刷会社に就職して、ひとり暮らしを始めたんです。仕事もそれほど忙しくなく、自分ひとりで過ごす時間がたっぷりあったので、その時間を利用して、まずは絵を描き始めました。あとは粘土を使って立体を作ったり…。

― 何故、絵や粘土からはじめたのですか?

【坪井】 とくに造るモノにこだわりがあったわけではないんですが、ワンルームでできることやろうと思って。

― あーなるほど。

【坪井】 クリマには第2回目からお客として通っていたのですが、結局造ったものを発表するために自分でも参加することになりましたね。「GATAGATAGO!」というユニット名はハイロウズの曲から拝借しました。一回限りの出品のつもりだったので、深く考えずにこの名を付けてしまいましたが…。

― 以来クリマにはずっと出展されているとか。

【坪井】 ええ。引っ越しで忙しかった時以外は、ずっと出展していますね。今はダンナさんに手伝ってもらったりしながらなんとか…。

自然と共に歩むことが庭造りにつながる
GATAGATAGO! 坪井香保里
― 来年のクリエイターズマーケットのパンフレットでは、メインビジュアルに採用されたとか。

【坪井】 そうなんですよー。私でいいのかなって感じなんですが。

― きっといいパンフになると思いますよ。ところで、これだけ長く創作を続けてこられたコツ…というか秘訣を教えてください。

【坪井】 とにかく楽しむことでしょうね。わたしにとっては楽しむことがすべての原動力なんですよ。これまでに幼稚園の壁画や、タウン誌の表紙イラスト、自動車販売店のチラシイラストなど、GATAGATAGO!として様々な依頼を受けてきましたが、こういったものを引き受けるかどうかもすべて「楽しいかどうか」で判断していますね。あはは。

― 確かに作品からは、坪井さんが楽しんで創作している雰囲気が伝わってきますね。

【坪井】 わたしって基本的に絵が下手なんですよ。最初は「こういう絵を描きたい」という明確なイメージを持っているんですが、それが描いているウチに段々横道に逸れていっちゃう。体調や気分によっても随分左右されますし…。絵だけじゃなく、ぬいぐるみなんかを造るもの、絵だけじゃ飽きちゃうというのが大きな理由だったりします。

― 瞬間瞬間を生きてる感じがしますね(笑)!では、これから挑戦したいことを聞かせてください。

【坪井】 うーんそうだなー。まず、大きな作品作りたいですね。家に収まらないようなサイズの作品。あとは、カリスマ主婦になりたいです。

― カリスマ…主婦ですか?

【坪井】 料理とかを手際よくパパッと作れる人になりたい、と。わたし、レシピもあまりよく読まないで料理するんですけど、それでも難なく料理を作れちゃう人になりたいです!

頭にかぶる庭「冠庭」でGEISAI金賞受賞!
GATAGATAGO! 坪井香保里
― 物作りの姿勢は常に一貫してるんですね…。えーと、では作品づくりについての苦労話なども聞かせていただけますか。

【坪井】 さっきの大きな作品を作りたいって所にも繋がるんですが、創作の場所がないことですね。何しろ片付け下手なので…。でも、他には特に苦労はないです。「できない!どうしよう!」って焦りを感じることもないですし。

― へぇ焦りを感じないってのはスゴい。大物の風格ですね。

【坪井】 いえいえ、周りの人が誉め上手なんで、私もつい調子に乗って手を動かしちゃうんですよ(笑)。それにどうしても気分が乗らない時は、手を止めてお休みしちゃんですよ。

― なるほど。本当に「楽しむために創作してる」ってことですね。

【坪井】 ダンナに合わせて、土日は創作をお休みにしているのも、いいメリハリになっているのかもしれないです。

クリマでは見てくれる人と一体化して一緒に楽しもう!
GATAGATAGO! 坪井香保里
― では、これまで創作をしてきて、うれしかったことはどんなことですか。

【坪井】 何よりもいろいろな方とのご縁ができたことですね。作家友達はもちろんですが、岐阜のショッピングモールにひと坪ショップ出してみないー?と誘われ、月に2日程度ですが、お店を持てたことは特に貴重な体験でした。

― それはなかなかできない体験ですね。どんなお客さんがいらっしゃったんですか。

【坪井】 基本的にはショッピングモールに買い物にいらっしゃった方がついでに覗いていくという感じでした。3年間くらいほそぼそと続けていたのですが、中にはお年玉を前借りしたり、お小遣いを貯めたりして私の作品を買ってくれる子がいて、それは本当にうれしかったですね。

― あー。なんかいいですね。それ。

【坪井】 頑張って自分で絵を描いたハガキを送ってくれた子もいました。そのハガキはもう宝物ですね。

クリマでは見てくれる人と一体化して一緒に楽しもう!
GATAGATAGO! 坪井香保里
― さてそれでは最後に、これからクリマに出展したい!という方にアドバイスなど頂けますか。

【坪井】 アドバイスになるかどうかわかりませんが、当日の計画をキチンと決めておいた方がいいですよ。私はいつも設営や撤収が時間通りに行かないので、いつも手伝ってくれるダンナさんに迷惑を掛けちゃいます…。あとは、えー、お茶は凍らして持っていった方がいいですね!

― これは、現実的なアドバイスですね。

【坪井】 あと、お客さんが入る時間は接客に掛かりきりになってしまうので、2日目の朝、早く行って他の方のブースを見学するようにしています。でもあんまり早いと、ブースに布が掛かっていて、中を見ることができないんです。みんな意外とゆっくり会場入りするんですよ…。

― (笑)なるほど。会場入りは早すぎてもダメ、と。勉強になりました。ありがとうございます。

【坪井】 いえー。こちらこそありがとうございました。

とにかく一貫して「楽しむ!」ことに一生懸命な坪井さん。彼女の作品から放出されているウキウキ感の秘密はココにあったんだなーと実感させられる取材でした。ご協力ありがとうございました!

(Interview:かすやかずのり)
photo gallery

各写真をクリックすると拡大されます。

profile

GATAGATAGO! 坪井香保里

GATAGATAGO! 坪井香保里

チビッコが無邪気に落書きや工作をしているように、身近にある思いついた素材や道具で愉快に無心に制作するのが私のスタイルです。カラフルでどこか不思議なキャラクターが出没している作品が多く、表現方法は絵にこだわらず布、陶、粘土を使用した立体作品も作っています。
1978年生まれ。名古屋市出身。名古屋芸術大学デザイン科卒業後、自然溢れるのどかな印刷会社で勤めるかたわら趣味でへんてこ雑貨を作り始める。'01年にクリエーターズマーケットにGATAGATAGO!で初出展。'02年に会社を退社後、雑貨にこだわらずいろんな物を作り始める。'03年に結婚。'04年に大垣市民病院たんぽぽ保育所内の(H)2m×(W)10mほどの壁にお絵描きをする。(今までで最も大きな作品)今年は7月に活動10年を記念し個展を開催。
また、クリエーターズマーケットなどのイベントで雑貨作品を販売する際にはGATAGATAGO!という屋号で活動中。

HP: http://www13.plala.or.jp/gatagatago